経営状況分析(Y)について
経営状況分析は、経営事項審査において、最初に行わなければならない分析になります。
そして、その結果を経営規模等評価に添付して申請します。
経営状況分析は、民間の審査機関に分析を申請することで行います。
経営状況分析とは
経営状況分析とは、建設業者を会計的な面から分析し、経営状況を数値化するものです。
分析する指標として次のような8つの項目があります。
- 純支払利息比率(X1)
- 負債回転期間(X2)
- 総資本売上総利益率(X3)
- 売上高経常利益率(X4)
- 自己資本対固定資産比率(X5)
- 自己資本比率(X6)
- 営業キャッシュフロー(X7)
- 利益剰余金(X8)
上記8つの指標について、財務諸表、税務申告書の内容から分析、数値化し、経営状況評点Yを算出します。
最低点は、0点
最高点は、1595点
です。
大きい方が良い評価となります。
経営状況分析の申請に必要な書類
経営状況分析に必要な書類はそれほど多くはありません。 次のような書類が必要です。経営状況分析申請書
分析機関ごとに様式が定まっているので、分析機関から入手し、記入します。
会社の基本情報等なので、記入は難しくはありません。
財務諸表
毎年、決算変更届で提出する財務諸表を添付します。
基本的に「消費税抜き」で作成しなければなりません。
分析の依頼を初めてする場合は、過去3年分の財務諸表が必要です。
次からは1年分で構いません。
財務申告書
減価償却実施額を確認するために税務申告書の別表16(1)、16(2)を添付します。
状況によっては、別表16(4)、16(7)、16(8)等も必要になる場合があります。
建設業許可通知書の写し
有効期限内の建設業許可通知書を添付します。
もし、紛失等で提出できない場合は、建設業許可証明書の写しを取得し、添付します。
経営状況分析の申請先
経営状況分析を行うことのできる分析機関は次のとおりです。(令和3年7月時点)
- (一財)建設業情報管理センター
- (株)マネージメント・データ・リサーチ
- ワイズ公共データシステム(株)
- (株)九州経営情報分析センター
- (株)北海道経営情報センター
- (株)ネットコア
- (株)経営状況分析センター
- 経営状況分析センター西日本(株)
- (株)NKB
- (株)建設業経営情報分析センター
経営状況分析に係る費用
経営状況分析費用は、分析機関によって異なりますが、だいたい1万~1万5千円程度になっています。